塗装・塗料のコラム

阪神佐藤興産株式会社

2019
2.1

塗り替えたばかりの屋根が変色しているように見えていませんか?

こんにちは!阪神佐藤興産の技術顧問、プロフェッサーKです。
今回は、塗り替えてさほど時間が経っていない屋根が変色する現象について考えてみます。
大切なお住まいに長く住み続けるうちに、さまざまな部分に不具合や改修が必要な点が生じてきます。ここでは、お住まいにどんなトラブルが起きて、プロはそのトラブルにどのように対応するのか、あるいはそのトラブルにまつわる建築材の知識などをご紹介します。あなたのお住まいでこんなトラブルが起きていないか、確認しながらご一読いただければ嬉しいです。

 

 

 

塗り替えた屋根が変色している?

 

屋根を塗り替えてからさほど期間が経っていないにも関わらず、屋根の一部が変色しているお住まいはありませんでしょうか。
特に、セメント、けい酸質原料、石綿以外の繊維質原料、混和材料などを用いて加圧成形された化粧スレート(一般名 カラーベスト)を塗り替えた際に発生することがあります。こうした化粧スレート屋根は、太陽光からの紫外線、酸性雨、大気汚染物などによる過酷な条件に繰り返し晒されるために、表層部は経年劣化が進みます。具体的には風化と摩耗が進み、5年程度で最表層のクリヤー膜が消滅し、15年を超えると骨材(着色珪砂)や着色セメント層が剥がれ落ちて指で擦るとザラザラと表層が削れるまでに脆くなります。
こうした状態の化粧スレート屋根の塗り替えとなると、単に上から塗料を重ね塗るだけでは不十分なのです。塗り替えを行った直後の仕上がりは美しいですし、工事費用も安く収まっているかもしれません。しかし、劣化に至った化粧スレート屋根は塗装前の十分な下地の処理、適切な塗装仕様を施さないと、短期間のうちに脆くなった表層の化粧スレート層から剥がれが発生します。これが変色して見える原因です。そうならないためには、まず脆くなってしまった着色セメント層を高圧洗浄機などで丁寧に除去し、残った着色セメント層を浸透性に優れた溶剤系シーラーで固めるといった下地の処理を行ってから上塗りを行うことが必要になります。

 

image3

 

目視や付着検査で変色原因を探る

 

こうした変色の原因を探る場合、まずは目視で状況を確認します。もちろん色の違いをただ確認するだけではありません。例えば、方角ごとの変色の違いや庇下や屋根の先端部など、屋根の位置ごとの変色度合の違いなど、何かしらの法則性を考慮しながら確認していきます。また
雨水が流れる軒とい、集水器などに塗膜片が落ちていないかなど、あらゆる可能性を考慮する中で原因を発見できるかどうかは、これまでの経験やプロの知識に大きく左右されます。
化粧スレート屋根は表面がザラザラしていますので付着検査を行うにはガムテープを使用します。塗膜が剥がれている周辺部分はもちろん、付着の怪しい部分、正常な部分など数か所にわたりガムテープを貼り付けて引っ張り剥がします。
ガムテープに付着した塗膜の状態から、層状になっている塗膜のどの層が劣化し、剥離や変色の原因になっているのかが推測できます。例えば、塗膜と一緒に着色セメント層がガムテープに付着していた場合には、この着色セメント層から剥離していることがわかり、この様な場合は、ぜい弱部分の除去不足と弱った下地を固める役割のシーラー(下塗り塗料)の浸透、固化不足が推測されます。

 

 

 

原因を推測し、回避しながら手直しを実施

 

塗り替えた塗料の付着性が不十分であったと判明した場合、その原因としては高圧洗浄機でのケレン不足、シーラーの選択間違い、塗装前の化粧スレート板に含んだ水の乾燥不十分な状態で塗装を実施した、などが想定されます。
補修や手直しを行う際は、そうした可能性として考えられる複数の原因を踏まえながら行っていく必要があります。従来塗料の除去は高圧洗浄機に加えて金属ブラシでも実施し、下地の乾燥を十分に行い、シーラーはより浸透性が高く固化性に優れたものを使用するなど、想定される付着不良の原因となる要素を徹底的に除去しながら実施していきます。

 

image4

 

阪神佐藤興産では、お住まいの外壁塗装はもちろんのこと、メンテナンスに関するご相談をお受けしています。もしお客さまが大阪や神戸といった関西圏にお住まいで、外壁、屋根の塗り替えや、補修などをご検討なら、ぜひとも阪神佐藤興産にご相談ください。