塗装・塗料の専門知識

阪神佐藤興産株式会社

2022
4.1

サイディングボードの反り

原因は防水効果の消失

 

築後20年の戸建住宅のサイディングボード外壁に、反りが見られるようになりました。

 

現地調査を行ったところ、厚み14mmの窯業サイディングボードであることが分かりました。表面をルーペで観察すると塗膜はすでに劣化が進み、細かいひび割れにより素材の木質チップが露出するまでに劣化していました。シーリングの確認できない部分からの水廻りの可能性も考えられますが、主に塗膜のひび割れや剥離による、表面から素材への雨水の浸入によってサイディングボードが反り上がってきたものと思われます。

 

材質や厚みにも影響されますが、サイディングボードの反りや浮きは、ビス止め不良などの施工面、塗膜の剥離、またシーリングの破断で防水性が失われ、素材に雨水が浸透し膨張と乾燥収縮の繰り返しによってボードが歪むことで起こります。内部への漏水を放置すると割れ落ちるなど末期症状まで劣化が進行するため、早い段階で対策を行う必要があります。

 

 

メンテナンスを怠らない!

 

こうした症状を防ぐには定期的なメンテナンスが必要となります。
具体的には築後10年が近づく時期を目安にこまめに点検を行います。専門業者に依頼するのも良いですが、ご自身で点検することも可能です。外壁面に塗膜にひび割れや剥離が無いか、目地や窓などの開口部周辺のシーリングに深いひび割れや隙間が無いかを、外壁面に近づいて目視で確認し、異常が発見された場合は早急に専門業者に改修を依頼しましょう。

 

初期の反り、浮きならば対策が可能ですので、張り付け工法を確かめて適切な長さのビスで固定します。劣化した塗膜面はケレンしたうえ、エポキシ系の浸透性シーラーを下塗りして接着力を高め、中塗りに弾性フィラーを用いて防水性を回復させ、さらに弱溶剤の高耐候形シリコン樹脂塗料で仕上げて防水性を高めます。また、築後10年以上が経過しているならば、シーリングの打ち替えも同時に行うことをお奨めします。

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