塗装・塗料のコラム

阪神佐藤興産株式会社

2019
11.1

窓枠周辺に黒い汚れが広がって目立ってきた

純シリコンシーリングの使用が原因

 

 

住宅やビルの窓枠などに防水のために使用されるシーリング剤。一般的にシーリングは柔らかいため汚れ易いのですが、シーリング自体が汚れるだけでは無く、その汚れが周辺に広がっている現象が時々見られます。

 

 

シーリングには色々な種類があるのですが、純シリコ-ン・シーリングがこの様な汚れ方をします。シリコ-ン・シーリングには純シリコ-ンと変性シリコ-ンタイプが存在しますが、純シリコ-ン・シーリングは汚れ方が激しく、広がる特質を持っています。純シリコーンを用いたシーリングに含まれる未硬化のシリコーンオイルは極めて疎水性が強く、汚れの原因となる大気中のカーボン(疎水性)と良くなじみ吸着し易いため、黒く汚れてしまいます。またシリコーンオイルは分子が小さく表面張力が低いことから、雨水を介して壁面に拡散し、黒い汚れをその周辺に広げてしまうのです。

 

 

本来、純シリコーン・シーリングは外壁では決して使いません。ただ残念ながら、この性質を知らない職人さんがサッシ周り、取付ダクトなどの役物や、最悪の場合はクラック補修などに使ってしまうことがあるようです。

 

 

 

 

 

外壁への純シリコーン・シーリングの使用は禁止

 

 

このような症状を予防するには、外壁には純シリコ-ン・シーリング以外のシーリングを使用するのが基本です。そして用途によって適切なシーリング材を選ぶことが重要で、最近では、汚れを少なくすることを目的とした、可塑剤の塗膜への移行が少ないシーリングが開発され、こうしたシーリングを使うことで予防が可能になります。

 

 

塗り替えの際に、純シリコーンシーリングがすでに使われていた場合、汚れは外壁のコンクリートや、塗膜などの微細な凹部に入り込んでいますので、高圧洗浄などで落とすことも難しく、またシリコンオイルが存在しますので、その上には塗料も他のシーリングも密着しません。結局すべてを取り除くしか方法はありません。その純シリコーン・シーリングを完全に取り除き、変性シリコーン・シーリングなどの汚れが少ない品種に変更することが必要です。その際、壁面に広がったシリコンオイルは汚れの再発、塗り替え塗料の付着阻害になるためシンナーなどを用いて取り除き、残さないことが塗り替えを美しく成功させる秘訣となります。