塗装・塗料のコラム

阪神佐藤興産株式会社

2020
3.1

結露が原因でさびが発生

 

鉄扉を塗り替えたが、すぐにさびが発生してしまった!

 

マンションの鉄扉を冬場に塗り替える場合には注意が必要となります。鉄面には一般的に溶剤形塗料が用いられますが、塗り替え後、わずか半年ほどで鉄扉全体にさびが発生してしまうケースがあります。

 

さびの発生の原因としましては、
①さび落としの不足
②塗料の選定間違い
③塗料の塗り付け量の不足
④塗料の塗り回数の不足
⑤塩害などの劣悪環境などが考えられますが、塗装時の環境にも大きく左右されます。

 

今回のケースは居住されている状態での塗装ですので、冬場は室内が暖かく外部が冷えることで原因としては夜間の鉄扉の結露が考えられます。塗料が乾燥する前に結露してしまい塗料の付着力が低下してしまった状態で、その後も結露を繰り返したことが、さびの発生に繋がったと思われます。
この様な鉄扉に使われる塗料としては油性系塗料(合成樹脂調合ペイント)が多いのですが、油性系塗料は低温での乾燥が遅く、耐水性が劣っています。

 

 

 

 

塗装する時期や気温変化に注意が必要!

 

対策としては塗装する時期は結露が多い冬場や、寒暖の差が激しい春先はなるべく避けたいのですが、避けられない場合はできるだけ乾燥の早い塗料を選び、気温の高い午後2〜3時までに塗装作業を切り上げることが必要です。(ただし塗装場所の気温が5℃未満もしくは湿度85%以上である場合での塗装は行えません。)

 

さび発生防止のポイントは、塗装する被塗物にしっかり塗膜を付着させ、さびの原因となる酸素と水分を遮断することにあります。
現在でも鉄部塗装には安価で作業性の良い油性系塗料が多く使われていますが、結露の多い地域の鉄扉などの環境条件の厳しいところでは、性能的に耐えることが難しく、下塗りには耐水性や防さび性に優れた、エポキシ樹脂系のさび止め塗料を使用することが安心につながります。

 

塗装仕様としましては、素地ごしらえとして劣化旧塗膜とさびを十分に落とし、下塗りには弱溶剤形2液エポキシさび止め塗料『ハイポンファインプライマーⅡ』を塗装し、上塗りには弱溶剤形2液ウレタン樹脂塗料『ファインウレタンU100』もしくは弱溶剤2液アクリルシリコン樹脂塗料『ファインシリコンフレッシュ』を2回塗装するのがお奨めです。