塗装・塗料の専門知識

阪神佐藤興産株式会社

2023
5.1

コンクリート打ち放しの塗り替えでクリヤーがはく離

初回クリヤーのケレン不足

 

竣工から20年近く経過したコンクリート打ち放し仕上げの建物の改修で、打ち放しの風合いを残したいオーナーの希望から、竣工時と同じ水性フッ素クリヤーで塗り替えましたが、1年足らずではく離が発生しました。
塗り替え前の状態は汚れがひどく、クリヤーがはく離している箇所も多く、雨が降るとはく離した部分に雨水が浸み込み黒く濡れ色になっていたようです。
調査を行ったところ、はく離は初回のフッ素クリヤーとコンクリートの表層で発生しており、はく離した部分のコンクリート面を指先で擦ると白い粉が付いてきました。

 

コンクリート打ち放し仕様の水系クリヤーは、溶剤系クリヤーに比べて吸い込みムラが少なく仕上がり性に優れる反面、使われているエマルションの性質からコンクリートへの浸透性が劣るため、新設であってもレイタンスなど表層に弱い層が残っている場合は付着性が悪くなります。今となっては初期のコンクリートの問題なのか、経年劣化によるものかの判別は出来ませんが、初回フッ素クリヤー全体の付着が弱っているところに、仕上がりを重視して、下地を傷つけてしまうケレンを十分に行えなかったことが、はく離の原因になったものと思われます。

 

 

風合いより耐久性を重視!

 

オーナーには十分な説明が必要ですが、対策としては、初回フッ素クリヤーの付着力が限界のため、クリヤーの全面ケレンが必要となります。また、風合いを落とすことになりますが、使用する塗料は、ケレンによるキズの隠ぺいと、付着力を確保するために溶剤形エナメル塗料を用いて改修を行います。

 

塗料をコンクリートに近い色に合わせ、つや消しの上塗りで仕上げることで、木コン跡、ピンホールはそのまま仕上がりますのでコンクリート打ち放し模様は残ります。さらに前回先延ばししたひび割れ部のUカット・シーリング処理も行えますので、建物の寿命延長につながります。

 

どうしても仕上がりにこだわる場合はコストアップにはなりますが、エナメル塗装後に打ち放しコンクリートに似せるエージング塗装を行う方法もあります。

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