塗装・塗料の専門知識

阪神佐藤興産株式会社

2019
7.1

ブロック塀に塗装した塗膜がふくれていませんか?

ふくれの原因はブロック?

 

住宅街を散歩していると、塗装した塗膜に水ぶくれが生じているブロック塀を見かけることがあります。なかにはブロックから浮いた部分が剥がれ、乾燥してパリパリに割れて下地のモルタルが露出してしまっていることもあります。あの水ぶくれのような症状はどうして起こるのでしょうか?。

 

ブロック塀は化粧せずにそのまま仕上げることもありますが、塗装するケースも多くあります。塗装の場合はモルタルでブロックを平滑にしてから塗装を行います。一般的に塗料はリシンとかスタッコ、または吹き付けタイルなどが使われています。
ふくれにつながる原因としては、ブロック自体に小さな穴が多く存在し、水を簡単に透す性質にあります。そのために色々なところから簡単に水が浸入してきますので、背面からの水に弱い塗膜がふくれるのは当然と言えるのです。
このようなふくれは弾性塗料で既存塗料を塗り替えたときに多く発生します。せっかく塗り替えてもブロックへの水廻りの対策がされていないと、簡単に塗膜の背面に水が廻るために、水を遮断する性能をもった弾性塗料は、通常の塗料よりも背面から水の圧力がかかりやすく、ふくれにつながることが多くなるのです。

 

 

 

 

 

ブロック塀は塗装には不向き?

 

では、ふくれが発生しないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。
ブロック塀はブロック自体が水を透し易く、天端、裏面、基礎からの水廻りを遮断するのが難しいことから塗装に向いていません。特に土を止めているブロック塀に塗装するのは避けるべきです。どうしても塗装したい場合は、ブロック塀全体を樹脂モルタルで平滑にして、天端は金属等の笠木を設けるか防水塗装を行い、仕上げは透湿性があるマスチック塗料、リシンなどを用いて裏側も同じように塗装します。
基礎部は地面からの水の廻りを防ぐため、10センチ程度の塗装しない水抜き部分を設けるようにしましょう。

 

もし、こうした症状が出てしまっている場合は、雨水と接触する天端部分は塗膜が弱って割れたり、はく離している場合が多いので入念にケレンします。はく離、ふくれが発生しているところはその部分と弱った周辺をケレンして除去します。ケレン部分の段差はセメントフィラーで埋め戻して平滑にします。下地の大きなひび割れ部分はUカットを行い変性シリコンシーリングを充填しましょう。
塗料は旧塗膜の種類によって異なりますが天端は防水塗料を用い、表、裏面は透湿性の良い塗装で仕上げることで、ふくれの発生を少なくすることができます。

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