塗装・塗料の専門知識

阪神佐藤興産株式会社

2025
9.1

外壁の塗り替えで「巣穴」が多数発生

塗料が隙間に入りきらず、無数の巣穴が発生!

 

戸建て住宅の外壁に用いられる「スタッコ仕上げ」の壁を、ウールローラーを使い弾性フィラーと水性シリコン樹脂塗料で塗り替えたところ、仕上げ面に美観を損なう無数の小さな穴が残るトラブルが発生しました。

 

スタッコ仕上げには、細かい砂粒による凹凸があるため、凹部に生じる微細な隙間に弾性フィラーが十分に入り込まなかった場合、空隙が生じます。その結果、塗膜が乾燥した際に巣穴のような小さな穴が表面に現れてしまうのです。

 

こうした穴は、上塗り塗料を重ねても埋まりきらず、巣穴として残ります。巣穴は美観上の問題だけでなく、雨水の侵入などによる劣化リスクにもつながる可能性があるため、注意が必要です。

 

 

 

巣穴を防ぐ鍵は、シーラーの活用

 

巣穴の発生を防ぐためには、塗料の性状がポイントです。スタッコのような細かい凹凸のある壁面にはシーラーを使用することで、隙間に塗料をしっかりと行き渡らせることができます。シーラーは粘度が低く細部への浸透性に優れ、後から塗る弾性フィラーの濡れ性を高めてくれます。

 

具体的な塗装手順は、水性シーラーをウールローラーで押し込むように、スタッコ表面の砂粒の隙間まで丁寧に塗り込みます。次いで通常より水希釈を多めにした弾性フィラーを、ウールローラーで均一に塗り、細部までしっかりとなじませます。巣穴の発生がないことを確認したうえで、水性シリコン樹脂塗料で上塗りを行います。

 

万が一、巣穴が発生してしまった場合は、上塗り塗料をシーラーと同程度まで希釈し、巣穴部分をウールローラーで叩くようにして塗り込んで穴を埋めます。その後、標準希釈した塗料で仕上げ塗装を行います。

 

塗装の仕上がりは「下地処理」で決まると言っても過言ではありません。塗料の選定や扱い方には、細心の注意を払うことが肝要です。

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